昨年の秋、自身が居を構えている神戸市に所縁濃い加藤文太郎氏の名を冠したイベントに意気込んで参戦するも、60キロ地点の甘地駅でリタイア。自身の心身の未熟さに大変歯痒い思いをしたのが記憶に新しい。 
今回は前回コースの逆走ということもあり、未知のコースがほとんどな上、トレーニングも若干疎かになっていたため参戦を躊躇っていたが、友人も参加すると聞き、前回の雪辱を晴らすべく参加表明をした。 
自分は走るスピードも早くなく、強靭な持久力があるわけでもないが、何かしらの爪跡を残したいという衝動に駆られ、Gパン(正確にはストレッチジーンズなのだが)での走破という課題を自身に課しての参戦であった。 
結果から書くと、36時間半かかってのゴール。夜中の12時すぎにも関わらず、皆さんに完走を祝ってもらい、大変嬉しかった。ただ、深夜であったのと、最後の最後に道迷いをした兼ね合いで、気付いたら島田が公園に着いていたという絵面となってしまった。なかなかシュールな結末だ。 
特筆すべきは、 
①総距離は176キロではない! 
②ストレッチジーンズ最高! 
③集団走は諸刃の剣! 
の3点にまとめたい。 
①について 
まず、イベント名に176キロと入っているからには、総距離は176キロ前後なのであろうと疑いもせず参加したのがそもそも愚か者であった。マップを公表してくれていたので、十分な予習をおこなっていれば気付きそうなものである。そうでないと気付いたのは、180キロ走った後の、高取山の取りつきあたり。「あれ…???」てなものです。幸い、平坦舗装路と使用する筋群が違うのか、また深夜の山道の恐怖もあり、15分余りで高取山頂まで駆け上がり、下りも集中して走破することができたのはトレイルランニングの経験が活きたなぁと振り返る。 
②について 
これはそのままである。スピードを出すわけでないので、膝や股関節を大きく曲げることはないので、動作にほとんど支障はない。むしろオンリーワンの誇らしさと、皆さんのリアクションが私の背中を押してくれたことは、プラスにこそなれマイナス要素はほぼ皆無だ。虫除け、日焼け防止もバッチリ。 
③について 
つくづく私は集団走が苦手、というか、ペースのばらつきが大きいということを痛感させられた。初日の夜間走、5人で集団走を行なっていたが、他の方々に比べ私はとても疲労感が強かったように思う。95キロ地点の生野では、仮眠を取らないと動けなかったので2時間ほど駅で眠らせてもらった。私以外の方は、小休止の後に再スタートを切られたとのことだった。いいペースで引っ張っていただいた感謝ばかりだが、無理をしたツケか、このあと膝の痛みに100キロ近く悩まされることになった。 
長文となってしまったので、そろそろ締めに入るが、今回の完走を機に小説「孤高の人」を購入してしまった。一人歩き、地図遊び、自分の生活に取り入れてみたくなるエピソードが満載である。とりあえず、今日の仕事帰りにスーパーで干物を買い込んでぼりぼりかじりながら、加藤文太郎氏に思いを馳せてみようと企んでいる。 
平成29年5月16日 職場にて(オイッ!!)

 
ここ数年 GW といえば萩往還に参加させていただいてましたが今回はお休みで GW 期間中のロングレースを色々探してる時にラン友の藤枝さん、植松さんから今回の大会を聞きました。縦走、縦断、一周とかのキーワードが好きなのと凄くいい大会とお聞きしいつもの如くノーポチ!
 
大会前に 3 分割の試走があり時間が合いました 1 回目の福崎~和田岬に参加させて頂きました。その時まではっきり言いまして「加藤文太郎!」って誰?? お恥ずかしい話ですが全く知りませんでした。試走中スタッフの西川さん、島脇さん、清水さんに色々教えていただき帰ってから直ぐ本屋に行き孤高の人(上下)購入しました。(大会開始時に迄半分読みました)
加藤文太郎は凄く山の好きな方で一人で道を切り開いていくちょっと無口で偉大な方だったと知り上下全て読んで大会に参加しておけば良かったと思いました。
私自身、今まで参加させて頂きました大会は、選手人数多く、公設エイド、デポ等ありと比較的恵まれてましたが、今回は参加人数も少なく、エイド、デポなしの完全自己責任で、地図を片手に必ず一人の時間が長くなり自己との戦いになると大会と想定し望みました。
 
自分なりの戦略は、
○ エイドは極力ながいしない
○ 荷物は最小限(ザック、ウエストポーチ計 2.5 キロでした。※ドリンクなしの重さ)
○ 寝ると、荷物が増えるので寝ない。
○ ルートラボにコースを落とし込み単独時ロストしないよう見ながら走行
○ ローソンでレターパック販売してるので不要になったものはその場で送り(計 2 回)
○ 帰宅時の下着はゴール付近のコンビにで購入
 
大会前にサーフィン中、自分の不注意でまさかの左足裏踵外側をリーフでカットしもげてしまいました。ちょうどランの時着地部分で勿論大会までノーラン。大会も不安で DNF 覚悟で主催者様に迷惑掛ける事もなく行ける所まで行こうと決め当日の朝念入りにテーピング等で補強し望みました。  
 
そして迎えた当日朝、浜坂に到着し宮下委員長の説明の後スタート。 AM8 時の部でしたので総勢 15 名程(内、女性 1 名)浜坂の町を抜け湯村温泉へ、そこから結構長い上りで第 1CP 湯村 CC 気温も高く 25 度。通過後ずっと下りで村岡ファームガーデン(途中一部ウルトラの村岡コースと被ってたとの事)相変わらずの暑さで第 2CP 養父ローソン 50 ㌔この区間まではコンビニも程ほどありましたが 100 ㌔地点第 3CP の生野迄途中の斎神社の私設エイドのみ。その斎神社までスタッフの西川さん含め 4 名で走行してましたがこのエイドではながいせず直ぐ一人で出発しここからゴールまで単独走。走り出し直ぐに日が落ちヘッテン装着。気温も下がりこの区間軽快に走れたような気がします夜中に生野着き第 4CP 福崎通過、明け方日が出だした頃加古川の河川敷にいました。スタートして 23 時間半時点で
最終第 5CP 三木 150 ㌔に着き、着替えてヘッテン等いらない物をレターパックで送りました。その頃足はほぼ売り切れ状態だったので歩いたり走ったりの繰り返しで何とか最終難関の高取山へ、この頃小雨が降ってきて縦走路あたりロストしないよう山と高原の地図のアプリにスマホ切り替えてルート確認しながら高取山通過、後は下って長田商店街通過し和田岬へ。足裏の踵の傷口も多少ダメージありましたがなんとか無事 29 時間 39 分でゴール!
 
楽しい、ワクワク、寂しい、苦しい、心折れそうな時間帯と色々ありましたが今回携わって頂いた皆様のおかげで無事和田岬まで帰ってこれました。自身の収穫はロング走はあまり地図など見ずどなたかに引っ張って貰い甘えさせて頂く事が多かったですが、夜間等の長時間単独走出来た事が自信になりました。装備、持ち物は不備はなく良かったと思いました。
 
今回はエイドがないと思ってましたが私設で
湯村温泉 出光 GS 湯村温泉足軽会様
湯村カントリークラブ前 湯村温泉足軽会様
村岡ファームガーデン 矢田川走友会様
県道 70 号線 斎(いつき)神社 大坪 豊 様
大山寺トンネル西  SHINJI HIRAI 様
ゴールエイド 藤枝正人友紀 ご夫妻と愛犬ナツちゃま
HISAMI MATSUBARA 様
実況中継担当  Toshihiko Kusumoto 様
並びにスタッフの皆様、そして大会委員長の宮下様
ほんとお世話になりありがとうございました
最後にこのような心のこもった温かい大会に参加できたことを喜び感謝し又チャンスがあれば和田岬スタートで参加したいと思います。本当にありがとうございました。

 
2017 年 5 月拝啓加藤文太郎兵庫縦断スピードハイク 完走 ( 完歩 ) 記を纏めました。
ちょっと長いですが、自分自身の備忘録と来年参加されることを検討している方へのご参考に。
【前日】
従兄の慎ちゃんと、同じくちーむ仲間のウィローさんと姫路駅で待合せ、電車の中で食べる駅弁を買い求めた。
乗車時刻まで少し時間があったので、昼間から空いている立飲み屋で時間つぶし。ワンコインで生中+2品はお得感満載。
13 時 25 分姫路発はまかぜ 3 号は比較的空いていた。播但線を北上すると今回走るコースを車窓から見ることが出来たので、「ああ、この道を走ってあの角で左折するんだね」と確認し合う。
15 時 58 分浜坂で下車、とうとうやってきた。先ずは加藤文太郎記念図書館に向かう。
登山に関する肉筆のメモ帳や木製のスキー板、愛用していたピッケルや登山靴などを実際目の当たりにすると「孤高の人」で読んだ場面が浮かんでくる。
この後、図書館1階の受付で文太郎氏のお墓への案内図を頂きお墓参りをしてから今夜の宿舎となる「松の湯」に到着。玄関先で忙しそうにされている方が今回お世話になる宮下さんだった。
早めのお風呂のあといよいよ懇親会が始まる。スタッフを交え20名足らずなので、ほっこりした雰囲気で一次会が終了、希望者は部屋を替えて二次会に入ったが、私は布団を敷いてぐっすりと寝る。
【当日スタート前】
ふと気が付くと出航する漁船のエンジン音が聞こえる。時計を見ると5時20分過ぎ。漁師さんの朝は早い。まもなく一人また一人と目覚める気配。6時までは寝るつもりだったが、私も起床。朝食は用意してきたが、スタッフよりおむすびやカップラーメンなどの提供を受ける。
【いざ出発】
8時スタート組とスタッフが浜辺に移動、簡単な注意事項を聞きいざ出発。(08:00)
お天気は薄曇りの絶好のコンディション。
浜坂駅までは集団で歩いて移動、私は昨日の洗濯物をレターパックに入れてポストに投函。
この頃から前後に少しずつ散らばっていく。
今回は従兄の慎ちゃんと野次さん喜多さん珍道中作戦でウォーク&ランで進む。
【CP1:湯村CCに到着。 ( 11:10 約20km ) 】
湯村温泉街でコースアウトしそうになったがすぐに慎ちゃんが気付き、その後は順調にCP1の湯村CCに到着。
この後、柤大池からは村岡ダブルフルで御馴染みの下りの絶景コース。いつもは秋の村岡を眺めながらのランだが、今回は新緑の中でのラン。最初のトンネル ( 村岡トンネル ) 迂回路は予告通り泥濘があり、コンビニ袋をシューズに被せて乗り切る。
その後の村岡の街はダブルフルの時はスタート・ゴールとも暗いので、昼間の街中は新鮮だった。
街を抜けると村岡ファームガーデンエイド。筍入りのおむすび、スイカなど遠慮なく頂く。
次の笠波峠は地図に従って迂回路を進んだが途中でかなりの泥濘があったので退却し車道を進むことにした。(迂回路と車道の分岐点に今回の地図と泥濘で引き換えした旨メモしたものを残したけど後続の方はどうしただろう?)
但馬トンネルも地図通り迂回、ループ橋の下を通過。その先の民家でおじいさんに何をしているのかと聞かれ、慎ちゃんが「浜坂から神戸まで」と答えると、「ああ、文太郎さんやね」と。なんだか嬉しくなる。
【CP2:養父万久里のローソン到着、(17:30 約48km)】
ここで走友のかおりちゃんのサプライズエイドを受ける。甲斐さんやあきさんの応援に来たとのこと。甘酒・梅酒が美味しかったです。
やがて日が暮れて斎神社に向かう。本来は約50km先の生野ICのローソンまで補給することは出来ないが今回はスタッフが移動エイドを設置して下さったのでラッキーだった。
そのエイドの手前でチーム仲間のたかもっちゃんが姫路から駆けつけてくれた。
足の裏に肉刺が出来た慎ちゃんはここで無念のリタイア、たかもっちゃんにピックアップしてもらう。
ここから少し寂しい一人旅となる。
生野北峠辺りで車が急に止まり人が下りてきた。なんと矢田川走友会のはまこうさんだった。聞けばあきさんがリタイアしたのでピックアップしに来たとのこと。夜中までお疲れ様でした。
【CP3:生野ICのローソン到着、(5/6 02:17 約95km】
生野の街には中学高校時代姫路で同級生だった友達が何人かいた。現在も2人が住んでいるが如何せん真夜中。黙ってスルーした。
夜明け前に睡魔が襲ってきたのでガムを噛んで紛らわせようとしたが辛抱たまらず道端のバス停で横になる。30分ほど横になったが神経が高ぶっていたのか、時折疾走するトラックのエンジン音のせいか、眠れないまま起き上がる。少し寒さを感じてきたので薄手のウィンドウブレーカを着用して出発。
この辺りから2~3人のランナーが前後するようになった。
【CP4:福崎井ノ口セブンイレブン 7:50 約120km】
ここからは進路を南東にとって小野・三木に向かう。
鶉野飛行場跡エイドで休んでいると走友のyuuさんご夫妻が駆けつけてくれた。
仲間の顔を見ると元気が出る。お二人にはこの後何度も移動しながらお世話になった。感謝!
大住橋を渡って加古川に入る頃、雨脚がきつくなってきたのでビニールポンチョを取り出していると、今度は走友の大辻君が現れた。私がスタート時から動かしていたRUNTASTICアプリをfacebookで見ながら私の現在地を目指して駆けつけてくれた。
仲間は本当にありがたいものです。何にも代えられないパワー源となりました。
【CP5:三木末広二丁目ローソン 14:27 約150km】
想定したタイムテーブルよりかなり早めのペースだったので、なんとか今夜中にゴールして帰宅したいと思う気持ちが強くなってきた。
ローソンで何度目かの食事をして出発、気持ちも新たに三木山に向かう。
標高差はそんなにないので何気なく踏み入れるといきなり階段、そのあとこれでもかこれでもかと続く。予想外であった。
ようやく登りきり総合公園に差し掛かるあたりで久々にランナーに遭遇、話してみればなんと同じ神戸市地下鉄沿線つながりの田島さんでした。お互い何とか今夜中にゴールして帰宅したいねと話し合いました。
広野ゴルフ場付近には雄岡山や雌岡山があり私の普段のランニングコースに近いが、通り池を抜ける旧道の存在は知らなかった。この辺りで今度はチーム仲間のたまごんさんが駆けつけてくれた。先行するウィローさんは農業公園辺りを通過したことを知る。
神戸電鉄の緑ヶ丘からは私のランニングコース、やっと帰ってきたという実感が湧いてくる。
農業公園(ワイン城)の大きな樽から我が家まで約1km、再接近した。(17:05)
高取山登り口の妙法寺小学校まで12km弱。どうやら暗くなってからの縦走路となること、またゴールまでは残り約20km、高取山に登ることを考えても10時までにはゴール出来そうな状況だと判断した。
【ゴールまでの苦しみ】
しかし、実はこれからがキツカッタ。白川峠は車ならあっという間に通過するのに100マイル近く走り歩いてきた足にはひと山越えるほどの高さに思えた。また、ここを通り抜ける部分は少しコースが複雑で地図を慎重に見ながら進む。
六甲全山縦走路への入口となる妙法寺小学校近くまで来た時また田島さんに遭遇、膝を痛めたもう一人のランナーをエスコートされていた。夜の縦走路は初めての私はなんとか二人について行こうとしたが、あっという間に引き離される。そうこうしているとスタッフの清水さんが追い付いてこられてまもなく高取神社に到着。(20:09)約40分かかったが、私にはアップアップのペースだった。しかし、初めて見る高取山からの夜景は素晴らしいものだった。
高取神社からの下りでもう1名ランナーが加わり、5名で長田への長い長い階段を下りる。これもキツカッタ。長田神社を過ぎても5人でゾロゾロとゾンビのように歩いてゴールを目指す。
和田岬に勤務していた頃、通勤ウォークしていた川重・富士通テンの工場街を抜けて和田岬駅前のゴールに接近すると「兄さんお帰り~」と聞きなれた声が。
橘湾を走ってきたチーム仲間のそのこさんと走友のNAMIさんが神戸空港から直行で駆けつけてくれてびっくり。
嬉さ2倍のゴールとなった。
ゴール時刻:恐らく22:05頃、長い長い旅が終わりました。
【走り終わって】
天候はほぼ薄曇りで快適、雨は加古川を渡る頃一時だけ降ったが全く問題なし。結果的には絶好のコンディションだった。
萩往還やさくら道と同じ制限時間で距離は70~80kmほど短いけど、最後に走ってからもう6年も前の話。還暦過ぎて恐らく初めての100マイル越えなので不安いっぱいのエントリーだった。
今回は無事ゴール出来たが、リバースコースは後半いつリタイアしても最寄りの交通機関で移動できる安心感があった。
天候にも運営スタッフにも一緒に走った仲間にもサプライズ応援の仲間にも恵まれてラッキーなゴールでした。本当に皆様お世話になりました。そしてありがとうございました。
弟の兄(吉田幸彦)

 
拝啓 加藤文太郎 兵庫縦断176kスピードハイク REVERSEに参戦しました。 
実は昨年ほぼ同コースの兵庫縦断を計画していました。現住所である神戸市垂水区(海まで 1km)から父の実家、竹野町(海岸まで 100mの元民宿)までお盆のお墓参りに SEATOSEAをしてみたい、というしょうもない思い付きがキッカケでした。しかし中国道以北の 312号線沿いが車で帰省した時でも交通量の多さ、見通しの悪さ、歩道の有無などかなり危険な地域であるという認識があり、友人と2人で行くつもりも計画倒れになっていました。そうしているうちに秋になり 10月にこのカトブンが開催されることを知ったのですが、日程的に都合がつかず前回は断念。その後第2回が今年のGW中にあるという告知をみて参加を決めました。 
今年は7月にはじめての海外トレイルレースに参戦することになり、その距離が 214km、制限 62時間だったのでカトブンは最長で 2晩動き続けるという点で格好の予行演習にもなると思いました。(←決してカトブンを軽んじている訳ではございません) 
ちなみにこれまでに 100km以上の経験はトレイルが 2015UTMF( 170km)と 2016上州武尊( 130km)ロードが 2014丹後ウルトラ( 100km)と 2015富士五湖ウルトラ( 100km)だったので距離的にカトブンは人生最長のチャレンジでした。 
そんなこんなでレース前日。三宮から高速バスで4時間かけて浜坂へ。実はこれがほぼ今回のコースを逆トレースするルートだったのですが、バスですら唸りをあげて登るような坂があちこちにあり、長いトンネルもそこかしこに。「これ、ほんまに走れんのか?」なブルーな気分で浜坂へ到着。宴会も終わりかけに宿につき、参加者との交流や自己紹介もほぼないまま翌日のスタートを迎えました。 
 
ちなみに参加費は 3000円。基本サポートも公設エイドもなし。トレイルランナーである私にとっては地元兵庫で開催する「ロードのハセツネ」というイメージ。山ではないのでコンビニや自販機を使える分、こちらの方がまだ食料や水は少な目でいけそうな予感でした。ただゴール地点への荷物の搬送もないので前日移動分のウェア、ゴール後の着替え類を持つことになりました。またスイスのレースの予行演習も兼ねていたので、持参する予定の防寒着やハード系レイン上下、トレランポールなどを全てパッキング。荷物の重量は水 1.2L程度を含め 6~ 7kgほどになりました。ちなみに 2年前の UTMFでは参加者中、最重量となる 12kgで 100mileを完走したので重い荷物には慣れています。 
 
上記以外装備は最後に一覧にしていますが無駄に重いので参考にしない方がいいと思います。それ以外もスイスの大会に向けて自分で作った縛りがいくつかあります。 
・テーピングをしない(素の脚でロード 100マイル走ったらどこがどう痛くなるのか確認する)・速攻性のジェルをとらない(エイドメインで行こうと思っているのでコンビニでなるべく固形物をとる)・ポールを使ってみる(全てトレランポール使用可ですが、日本のレースでポールを使えるものはほとんどなく、普段練習できないので今回へばった時に使用してどのくらい脚の負担を軽減できるか試してみる)・できるだけ寝ない( UTMFでは 3回に分けて計 80分寝たので今回は出来るだけ寝ないようにする)・自分より速い人の 100mileペースの走りに付いてみる。(長い距離で心拍をあまりあげたことがないので速くいくと体がどうなるか人体実験) 
完走タイム設定も全く予想がつかなかったのでとりあえず1時間に5kmちょっと。176kmを 34時間位で走るプランで。5ヶ所のチェックポイントごとの目安タイムはざっくり決めておく。途中で潰れても 14時間の保険があるのでまぁいいか、的な感じ。 
 
5月 5日 8時に浜坂サンビーチを15名で出発。(ちなみに 12時出発のグループもあります)しばらくは早朝の町中なので静かに歩きました。浜坂駅を過ぎてからだんだんジョグになったのですが、先頭の2人はあっと言う間に視界から消える。はえー! 
湯村温泉までは川沿いのロードを淡々と走るだけなのですが温泉街で早速ロスト。本来は市街地内を走るのですが 9号線をそのまま上ってしまい、途中の分岐表示で同走者が気付き、トンネル経由で本来のコースに戻る。5、6人いても結局流れで行っちゃうもんですね、気をつけねば。 
そこからは棚田を眺めたりしながら高原のゴルフ場、湯村カントリー(第一エイド&チェックポイント: 20km地点)へ。ボラの方が盛大にもてなしてくれました。予定の 11: 40より 40分早く到着。まだまだ元気ですが暑くて水分の減り、汗の量も多めでした。ポテチとカッパえびせんがおいしかった。 
そこからは下り基調で村岡のコースを辿り、また川沿いの気持ちのいいロード。途中、有名なコインスナックふじ(生うどんの自販機。偶然おじさんが機械をあけて補充するシーンを目撃。ネギの量は適当なようだ)にも立ち寄る。香美町に入り、ひとつトンネルを抜け、登りを進むと入江ダムに迂回する村岡トンネルに。この迂回路がどんどんワイルドになる道で、途中シカの死骸が3体。クマに注意の看板があちこちに!泥濘をなんとかパスしてルートに戻る。ここ夜は絶対通りたくないな …(^_^;)
その後は村岡の市街地を抜けて村岡ファームガーデンの私設エイドで休憩。ここもイチゴやバナナ、たけのこ握り、コーラにエアサロ。本当にオアシスのようでした。ありがとうございます。しっかし暑い。バフを水に浸して首に巻いてリスタート。 
その後はひたすら9号線。途中勢い余って迂回を忘れてループ橋に。慌てて戻って急な作業階段(ほぼ垂直)を下りてルートに戻れて一安心。じりじり照りつける日差しに辟易としながらCP2ローソン養父万久里に到着。ここで 20分ほど大休止。イートインコーナーでこっそり靴を脱ぎ、足裏アイシング。予定より2時間ほど早い到着。そしてここからが魔の 50km。次の生野CP3のローソンまでコンビニが一件もありません。食べ物、ゼリーなどを多めに購入しセルフエイド体制を整える。途中の斎神社に私設エイドがあるらしいがそこまでも 30kmくらいあるらしい。あったら嬉しいけど期待はしないでおこう …。陽はだいぶ陰ってきたけど地味なアップダウンをひたすら繰り返す。この間6人ほどがある程度まとまってユニットで走る。走力がまちまちなので登りや下りで追いついたり引き離されたり。それでも目に見える範囲に人がいると安心。そもそも地元の人にもめったに会わない。この集団から離されたら完全にぼっちランになる恐怖もあり、頭の中は「最後尾でいいから食らいつく!」しかなかった。ちょうど陽が落ちるかどうかの 19時前。斎神社に到着。暖かいお湯を沸かしてくれていたので、味噌汁におにぎりを入れて、ねこまんまを食す。暑くて冷たいものばかり取っていたけど、やっぱり内臓が温まる食べ物はありがたい。ありがとうございます。エイドを出る時にヘッデンと反射ベルトを装着してナイトパートに突入。CP3生野を目指します。ここからは暗闇の田舎道を黙々と進む。ほとんど会話もなかったなぁ。谷筋で風も強く。なかなか進まない。歩くと寒いけど走ると暑い、どっちやねん状態。メンバーもばらけてポツリポツリとヘッデンが等間隔に見える感じ。それでもみんな頑張ってんなぁと分かるだけで頑張れた。ひとりやったらこの区間は孤独感と暗闇の恐怖との戦いで絶対精神的にやられているはず。峠がいくつもあり走ったり歩いたりしながら 21: 30頃ようやくCP3生野インターローソンに到着。人生で初めてコンビニの灯りが神々しく見えた (笑 )予定より 5時間早い。もう半分過ぎてるので残りを歩きや仮眠入れても 27時間とかでゴールできそうな勢い。てかこのペース速過ぎひん?かなりの疲労感。ここでは鴨出汁フォーとフルーツゼリーを頂く。暖かいものと冷たいものがお腹で混ざってヘンな感じ。次のCP4福崎まで 25km程。完全に真夜中の時間帯に。この区間にヨーデルの森っていう動物のテーマパークがあったけどパークとは逆の森からへんな鳴き声とガサガサ音。クマじゃないよね、クマじゃないよね、と念じながら走るとペース上がる上がる。 100km以上走った後の夜中、真っ暗な道をキロ4台で走ってる …。ひたすら川沿いの道を南下していくがこの区間はずっと下り基調なのでずーっと走れてきつかった。福崎の町あかりが見えてホッとしてペースが少し落ちる。一緒に走ってた人がデポしていた車でドリンク補給してもらって120km地点CP4福崎セブンイレブンに。日が変わって 2: 20の到着。実はここまで一緒に走っていた3人の空気がこのあと少し変わる。充分走って貯金もできたし眠いからとにかく夜明けまで歩こう、と。そしてついに途中でみつけた 24時間営業のコインランドリーで仮眠 20分。仮眠ゼロの誓いはあえなく睡魔の前に敗北。その後、日が昇るも3人の間に走ろうという空気は戻らず、ひたすら歩いて次のCP5三木ローソンを目指す。途中私設エイドがあるかも …と期待したところにエイドはなく、市街地でロストをしたり完全にダラダラモードに。もちろん僕も「走りましょうよ!」というような精神状態ではなく、とりあえず前に進み続けようという弱弱しい意思のみ。偶然コースを逆走してくれていたサポートの方にもらったせんべいでちょっと覚醒。塩味最強やな。早朝の田園地帯を延々歩き、ようやく入った三木市内でルートが分かり辛いので選んだ道はなんと峠道 …3人バラバラになりながらようやく 150km地点、最終CPの三木ローソンに 9: 30頃到着。3人とも足裏に酷いダメージを負っていたが、僕はこのあたりで痛みがマヒして走ってもなんとも無くなっていたのと、そろそろ自分のペースで走りたいという思いがあり、休憩せずに2人に行けるとこまで走ってみます、ゴールで会いましょう!と告げて、今回はじめての単独走に。そして 10分でコースロスト。頼んねーな、俺 (笑 )中途半端に車で通ったことがある程度の道はランの最短ルートとは全然違うことを痛感。グーグルマップ最強やな。ついに神戸市に入るが足裏の痛みが限界になり、農家の軒先で足裏の緊急オペ! (笑 )水ぶくれ5ヶ所をハサミでカット、水を絞り出し絆創膏&テーピングで処置。そうしているうちにさっき別れた2人のうち1人が追い付いてくる。その人はぼくより大きな水ぶくれが出来ていたがシューズからルナサンダルに履き替えて復活したようだ。ここからは「脚裏ヤラレてますコンビ」でしゃべりながらジョグで少しづつ進む。ゴールまで 20kmあたりでまたもや私設エイド!明石焼きを出してくれました。出汁味が染みる。めっちゃうまい。ありがとうございます。そこを出たら突然の大雨。レインを羽織るも降ったり止んだりで諦めて脱いで走る。最後の難関高取山の手前でお腹が減ったのでおにぎりと焼き鳥を購入。なんかこのへんから凄い復活の予感がしてどんどん下りを走り高取山へ。同行していた方がもう登りは自分のペースでいこうと言ってくれたのでここからは別々に。タイムとか気にしてなかったので最後まで一緒に行こうと思っていましたが、孤高を掲げるイベントに参加された漢気あるランナーさんは笑顔で見送ってくれました。そしてまた「必ずゴールで会いましょう」と誓い合う。高取山はかなりのスピードで登り切り、一気に下山。ここは学生時代よく登ったところ。必要ないのにコースアウトして母校の正門の前に。ここからスイッチを入れ替えてあと何キロか知らんけど脚が動くからいってまえ!と体感的には4分半くらいで神戸の下町を激走。ゴール付近のビルが見えたところで先行していたラン友に会う。膝がやられて途中離脱、単独走していたが寝ずに歩き続けたお蔭で知らぬ間に前に。まさにウサギとカメ。最後は2人で長かった 176kmを語り合いながらゴールへ。おそらくロスト含めて 180km程を 31時間 20分くらいで無事完走。睡眠は 20分。ゴールにはスタッフやボラの方がいてビールや食べ物で歓待してくれました。いつも思うのは長い距離のレースは必ず途中失速して復活してまた失速したりするけどラストはたいてい元気で気持ちよく走れるって事。「諦めない」「動き続ける」ウルトラに必要なことってシンプルにこの2つだけな気がしました。そして実はゴール後にまだかなり脚に余力を感じていたのでスイス 214kmへ微かな自信が湧いてきました。2度目の100マイルはロードで兵庫縦断。誇れるレースがまた一つ増えました。ありがとうカトブン。 
 
最後に主催者様、サポート頂いた方、参加者の皆さま、この大会に関わった全ての方に深く感謝申し上げます。カトブンは孤高を掲げながら、人と人の関わりの有難さを常に感じる素晴らしい大会でした。 
 
(神戸市在住  46歳 ♂) 
 
2017カトブンリバース リザルト 順位不明 記録  31時間 20分位 
参加者  26名 完走者  17名 完走率  65% 
↑ ※正式発表ではありません。リバースは前半村岡までの登り基調を過ぎればあとはほぼ下りなので、完走を目指すならリバースがオススメです。往路はもう一つレベルが上がる印象です。
 
• 今回の装備 
ザック:YURENIKUI ZAINO 12L(RWSショップオリジナル) 
ウェア:アウトドアリサーチ速乾性 Tシャツ、パタゴニアトレイルショーツ、ザムストアームカバー&ゲイター、ロード用 5本指ソックス (R ×L )、超軽量ウィンドブレーカー2着 (mont-bell& TNF)、サロモンバイザー。汗拭き兼用バフ2枚、手袋2枚(フルレングス&指抜けタイプ) 
雨対策:レインウェア (上1:レイドライド、下2:モンベルバーサライト&サロモンハイブリッドパンツ ) 
防寒:TNFホワイトランニングジャケット、携帯カイロ、エマージェンシーシート、オンヨネ長袖アンダー、業務用ビニール袋(厚手で膝下まで覆えるもの) 
シューズ:ホカオネオネ クリフトン2 
その他:モンベルULフォールディングポール 113cm、ヘッデン(レッドレンザーSEO5)、予備ハンドライト(ジェントス)、フラッシャ&反射タスキ( 100均)、モンベル熊鈴、予備単4乾電池3本 
小物:タオル (中、小 )、サングラス、 GPS時計エプソン SF802
貴重品:財布、スマホ、スマホ用予備バッテリー 
医療品:絆創膏、ロキソニン、ビオフェルミン錠剤(実はずっと下痢だった)、テーピング、オロナイン(股ズレに効果大!)、ハサミ、芍薬甘草湯、下痢止めストッパ、 etc
着替え: Tシャツ、短パン、下着類 
予備食料等:パワーバーエナジーグミ ×2、カロリーメイト2本(1袋)、スニッカーズミニ4個、(以上保険として持参するも全て使わずただの荷物に …) 
サプリ系:痙攣対策(炎熱サプリ 20個位・マグマ 10本) ※マグマは胃腸対策にもなりますが、今回暑い前半に大量消費してしまい、倍は持った方がいいと思いました。 
水分系:ミネラルもとれて口がすっきりするので麦茶( 600mlペットボトル)とスポドリ系( 600mlペットボトル)のダブル持ち。合計 4~ 5Lは飲んだ気がします。 
補給系:コンビニでウィダーインゼリーを2ヶ所に1回位。内臓を温める為にスープ類におにぎりを浸して食べるねこまんま的なやつ ×2回。私設エイドではおもにバナナやフルーツ類、ポテチなど。サポートの皆さまには本当に助かりました。

 
昨年10月の第 1回大会はランナーとして参加し、とても思い出に残る経験をさせて頂きました。
今回はお礼の意味も込めてスタッフの一員としてお手伝いさせて頂きましたが、前回とはまた違った貴重な体験となりました。
これから参加される方の参考となるかは不明ですが、とりあえず時系列的に記録を残したいと思います。
乱文、しかも非常に長くなる予定ですがご容赦ください (^^;
大会前日の 5月 4日、浜坂に向かって出発する直前にちょっとトラブル発生。
スタッフの一人、サポートカー担当予定の島脇さんが発熱で参加困難に。
急きょ宮下委員長がサポートカー担当となり、普通に中盤を走る予定だった私はスイーパー(後方サポート)をするよう指示を受けました。
この時は深く考えずに了承したのですが、あとで後悔することに・・・。
途中買い出しをしながら 16時頃、浜坂の前泊&前夜祭会場である松の湯に到着。
前夜祭も色々とあり、書き出すと長くなりすぎるので省略しようと思いましたが、少しだけ。
関係の皆さまからの日本酒やビールの差し入れ、本当にありがとうございました。おかげ様で大いに盛り上がりました!
ビンゴ大会でシラモト鉄板を当てた原田さん、おめでとうございます。
しかし鉄板 1.5kgを背負ってゴールまで走るのは辛かったのではないでしょうか (笑 )
5月 5日朝 8: 00 前回ゴール運営でお世話になった加藤文太郎山の会の皆さまに今回は見送られ、先発組 14名+スタッフにっかわさんが出発。いよいよ大会がスタートしました。
私は宮下委員長と文太郎図書館へご挨拶に行き、そのあと温泉(ユートピア浜坂)で装備を整えます。
なお、今回の装備は以下のとおり。
ザック(ドイター 18L)、 100円カッパ(上・下)、モンベルウルトラライトジャケット、アームカバー、長袖Tシャツ、くつ下(2足)、ヘッデン、予備ハンドライト
消毒薬、ガーゼ、テープ、はさみ、頭痛薬、胃薬、ICOCA、現金、保険証、スマホ、予備バッテリーなどで、水分を除いて2kgちょっと。
コースは頭に入っているので地図は無し。
前回より気温が高いと予想し、防寒着を減らして1kgほど軽量化しました。
ウェアはカトブンTシャツの下にファイントラック、下はサポータ付きの短パン(雨の場合、サポータが無いと股ズレで酷いことになります)、ゲーター。
夜はアームカバーとウルトラライトを着用してちょうど良い気温でした。
前回は足のツメが2枚黒くなって剥がれたので、今回は足先に余裕があり、安定性とクッション性の高いミズノ ウェーブライダーをチョイス。
足裏のマメ対策をどうしようかと悩んでいたところ、ゲストランナー吉本さん(ばななさん)が足裏全体をテーピングしているのを発見。アドバイスも頂き、真似をすることに。
結果、今回は雨が降らなかったこともありますが、マメは右小指に少し出来ただけで問題ありませんでした。
ただ、ザックと擦れる鎖骨にテーピングしていたのですが、位置が合っておらず今回も皮がめくれてしまいました。
風呂で痛い思いをしないよう、次回は位置のチェックが必要です。
そして12:00、後発組11名+私が一斉にスタート、のはずが神戸からのバスが遅れ3名が少し遅れてスタート。
浜坂の旧市街をゆるゆると進んでいきますが、朝は曇っていた天気が回復し、かなり暑くなってきました。
前回は暑さの中をハイペースで走って体調を崩し、夜中から大幅ペースダウンとなったので、今回は後方サポートという役目もあり、とにかくゆっくりと。
バス遅延組3名を除いての最後尾をゆっくり歩いている吉本さんの前を㌔8くらいで進んでいきます。
すると、国道9号線に出る少し手前で参加者にチョコレートを差し入れて下さる方が。
試走会の際も差し入れがあったという話を聞いており、もしやと思ってお聞きしたら、やはりスタッフくろすけさんのご両親でした。
今回最初の私設エイド、本当にありがとうございました!
その後、湯村温泉街の少し手前のガソリンスタンドで湯村温泉足軽会のメンバーさんと可愛いお嬢さんがエイドを出して頂いていました。
これからの坂登りに向けて力を頂きました。ありがとうございました!
ここからの長~い登りを、小松さん、ジーパン島田さんと3名でキャノンボールの話などしながら楽しく歩き、第1チェックポイントの湯村カンツリークラブには 15: 00頃到着。
ここでは前回に引き続き湯村温泉足軽会の皆さまにエイドを出して頂きましたが、暑さもあってビールが最高に旨かった~ (^^♪
今年も本当にお世話になりました!!
先に到着していた森田さん・小松さん・島田さんが出発したあと後続を待っていると、かなり先行しているハズの藤原のぶりんさんが到着。
大きくロストしたとのことで、他にもここまででロストした方がおられたようなので今後地図に工夫が必要かも。
田邊さん(けん玉をしながら走る超個性派ランナーさん)が到着したので、次のエイド予定地ファームガーデンまで進むことに。
柤岡高原から熊波集落へ下ったところで、先に進んでいたのぶりんさんが何故か変な方向から出現。
またまたロストしていたようです。のぶりんさん、この先ゴールするまでも何度かロストを繰り返し (笑 )、それでも早々にゴールされていました。
今回間違いなく最長距離を走られたランナーですね~。凄いです。
再び国道9号に合流する少し前で森田さんに追いつき、楽しく話をさせて頂きながら村岡ファームガーデンに到着。
ここでは前回同様、矢田川走友会の皆さまがエイドを出して頂いていて、またまたビールが体に沁みわたります (^^)
ここまで割と早いペースで来たため、一旦最終走者を待つことに。
柳詰さん、けん玉の田邊さん、バス遅延の泉さんと田島さん、吉本さんが順調に出発して行き、残りはバス遅延組の一人の平野さんのみ。
しかし、平野さんがなかなか現れない・・・。
結局2時間近く待ってすっかり暗くなった 19時半頃、走って迎えに行った矢田川走友会会長の濱田さんと一緒に到着。
遅くなったのは湯村温泉で吉永小百合(夢千代)を探していたから、など若い人には全く分からない冗談を飛ばしながら、豪快なトークでエイドは爆笑でした (^^)
矢田川走友会の皆さま、暗くなるまでエイドで待機して頂き、また心配して車で様子を見に行って頂いたりと、本当にお世話になりました。
また、前回の写真を展示して頂いたのは感激でした!
ここからしばらく平野さん(親しみを込めて 髭じい と呼ばせて頂きます^^)との二人旅。
道中話を聞くと、この大会はウォーキングの大会だと信じていたそうで、他の参加者は全員ランナーと聞いて驚いておられました。
大会名が「加藤文太郎 兵庫縦断スピードハイク」なので、そう考えるのも当然ですよね。
でも全部歩きでも十分制限時間内にゴールできるので、ハイカーさん参加も全然OKと思います (^^)
真っ暗になった9号線をひたすら歩きで進みますが、この髭じいさん、やたら歩きのスピードが早くてびっくり。
少し気を抜くと差が広がり、小走りで追いつくということの繰り返し。
実はただのウォーカーではなく、今までに何度も100kmの大会を完踏しており、毎日トレーニングもしているとのこと。
これは覚悟して伴走しないとこちらが取り残されるかも、という感じもしてきました (^^;
48km地点、第 2CP養父町ローソンに 22: 20到着すると、吉本さんがちょうど出発するところ。
ファームガーデン出発時にはかなり差があったので、髭じいさん、ちょっとペースが上がっている??
やはり琴引トンネルを出たところで吉本さんに早々に追いつき、しばらく並走 (並歩?)。
髭じいさんの方がペースが速いので、このあと最終走者の吉本さんに付こうかとも考えましたが、有名トレールランナーであり、走力も経験も自分より上の方に付くのもどうかな~と迷っているところ、吉本さんはバス停で仮眠するとのこと。
私は仮眠するための装備を持っていなかったこともあり、一人先に進むことに。
養父IC付近で髭じいさんとけん玉の田邊さんに追いつきますが、田邊さんも仮眠するとのことで、また凄い走力をお持ちらしいので安心して髭じいさんと共に先へ進むことに。
なお、田邊さんはここまでの道中、スーパーで但馬牛と野菜を購入して焼肉を楽しまれたとのこと!! 
この先の三木では銭湯にも寄ったらしく、心から旅を楽しまれていて素晴らしいです (^^)
髭じいさんと二人で県道 70号をハイペースウォークで進んで行き、夜中の3時頃、斎(いつき)神社に到着。
ここではサポートカーとエイド担当の大坪さんが待機して頂いていてました。
前回は70号線をずっと一人で走って心が折れそうになったので、エイドがあると本当に気持ちが救われます。
真っ暗な中、一人で長時間待機して頂き本当にありがとうございました。
しばらく休んでいると車が1台停車。 生野でリタイヤされた西村さんを迎えに行った帰りの濱田さんでした。
こんな遅くまで本当にお疲れさまです。
また、今回唯一の女性参加者となった西村さん、お疲れさまでした。
残念でしたが、次回再挑戦されるとのことですのでお待ちしています!!
斎神社エイドを出発し、八代峠を越え朝来IC付近で夜が明けてきましたが、このあたりから強い眠気が襲ってきてフラフラするように。
走っているとそんなことは無いんですが、やはり歩きだと緊張感が足りないんでしょうか。
ずっと歩きで普段鍛えていない所を酷使したせいか疲れが溜まり、髭じいさんのペースに付いていくのが厳しくなってきました。
国道 312に出てしばらく行ったところで一人座って休憩していると、いつの間にか少し眠ってしまったようでトラックの通り過ぎる音で目が覚めました。
長時間眠ると体が固まり寒くなるので頑張って立ち上がり、髭じいさんを追いかけラン。
すると、やはり走るのは楽しいですね~ ♪ 眠気も飛んでいきました (^^)
生野峠の手前で髭じいさんに追いつき、しばらく歩いていると自分の両手が何かおかしいことに気づきました。
指や甲がすごく浮腫んでいて、まるでドラえもんの手みたい。
これは長時間歩いていることで下にある手先に血が溜まって浮腫む現象で、木の枝などをニギニギしながら歩けば改善すると教えてもらいました。
そういえば髭じいさんは歩いている間ずっと軟球を持って対策されていました。やはり歩きの達人ですね~ (^^;
すっかり明るくなって楽しく会話しながら進んでいたんですが、 6: 37 第3CPの生野ローソンに到着した所で髭じいさんはリタイヤすると宣言。
足の裏が痛くて、もう速くは歩けないとのことです。
あとはゆっくり歩いても十分時間内にゴールできますよ、最後まで行きましょう、とお誘いしたんですが決意は変わらず。
残念ながらここでお別れとなりました。
今回、自分の判断で髭じいさんに付き添ったんですが、もしかしたらランナーの私に気を使って自身のペースより速く歩き、その影響で消耗したのではないか? と思えました。
そうであれば申し訳なかったですとお詫びしたんですが、「そんなことは無い。約 100kmで満足。とても楽しかった。参加して良かった」と言って頂きました。
真意は解りませんが、最後に笑顔でガッチリ握手して頂いたことで救われた気持ちです。
今後サポートで走る場合、どのようにすべきなのか良く考える必要があると感じました。
生野で仮眠されていた森田さんもここでリタイヤとのことでお別れし、後ろはツワモノの吉本さんと田邊さんだけなので待つ必要はなく、先に進んでいる人を追いかけます。
鶴井駅や甘地駅で休んでいる人は居ないか見回りながら、福崎の第4CPへ 10: 28到着。
途中、用事で姫路に向かわれる途中の村岡ダブルフル実行委員長の山根さんに応援して頂きました (^^)
ここで 110kmくらいですが、やはり 100kmを超えるとそろそろ余裕が無くなってきて、走ったり歩いたりになってきました。
まだ先行者に追いつけず一人加西SA付近の側道を進んでいると、軽自動車が止まり面識のないご婦人から何故かアイスモナカを頂きました。
普段ランニングをしていてもこんなことは絶対に無いんですが、背中に付けた兵庫縦断と書いたカトブンのゼッケンの威力でしょうか。あるいは相当疲れているように見られたか・・・。
いずれにしても有り難いことで、美味しく戴きました。
その後すぐ、加西手前のコンビニで補給していると、残念ながら生野でリタイヤされたにっかわさんと、ラン友の佐伯さんご夫妻に応援と差し入れを頂きました。
補給だけならコンビニで事足りるんですが、応援して頂けると本当に力が湧いてきます。ありがとうございました!!
しばらく喋っていると、コンビニ前をジーパン島田さんが気づかずに通過しようとしており慌てて声をかける。
中国道の側道ではなく県道を進まれて、知らないうちに追い越したようです。
島田さんは足を痛めて走れず、この先すっと歩いてゴールに向かわれるとのこと。
付き添って行こうかとも考えたんですが、まだあと 60kmほどあり、正直自分の残りの体力を考えると最後まで付き添える自信がなく、先に行かせて頂くことにしました。
先の髭じいさんの事もあり、誰かに付かれて無言のプレッシャーを感じるより、自分のペースで進んだほうが楽に行けるのでは、とも思いました。
私の力不足でスイーパー(後方サポート)の役目を成し遂げられなかった言い訳でしかありませんが、どうかご容赦頂きたいです。
応援と差し入れで少し元気になり、加西市街を抜けたところで植松さんに追いつきました。
植松さんは今回もワラーチで参加、足裏がかなり痛いようですが、体は元気そうなので安心して先行。
この辺りでコンビニにおられた岩谷さん他数名を抜いたようですが全く気付かず。
もはやコンビニ店内をチェックしていく余裕は残っておらず、ひたすら前へ進むだけという状況になってきました。
最後の第5CP三木ローソンには 15: 26到着。
ここから高取山まではあまり記憶がないのですが、押部谷から西神、新太山寺トンネルまでの直線がやたら長く、辛く感じたのは覚えています。
須磨区の白川台に到着したあたりで日没、高取山へ登り始めたのが 20時すぎですっかり真っ暗になりました。
実は完全に暗くなってから山に入るのは初めての経験で、しかも今回は単独走。
最初はちょっとドキドキでしたが、山で入ると思ったよりヘッデンが明るく視界は良好。
路面の凹凸もしっかり見えて、むしろ幻想的な空間を楽しむことが出来ました。
これからちょっと癖になりそうな予感がします (^^)
足の疲労で山が登れないのでは?という心配もしていましたが、使う筋肉が違うみたいで気持ちよく登っていけます。
山頂手前で吉田(幸)さんに追いつき、その直後にはファームガーデンで見送った 泉さん、田島さんと合流。
綺麗な夜景に感激し、下山中には大道さんとも合流。5人の集団となってゆっくりと下山していきますが、下りで使う筋肉はランと同じみたいで一歩ごとに強い痛みが (^^;
皆で痛い~ (*_*)と言いながら下山し、長田からゴールまでもひたすら歩きでゆっくりと。
そして 22: 00頃、なんとか和田岬のゴールに到着!
その後、島田さんが夜中到着、田邊さんが明け方到着、吉本さんが制限時間の 7日 12: 00直前に到着されて今回の大会は無事終了しました。
ゴール担当の藤枝夫妻、松原さん、土居さん、長時間運営頂きありがとうございました!
今回スタッフとして僅かにお手伝いさせて頂いただけなのですが、やはり問題点も感じられました。
しかし、加藤文太郎山の会、湯村温泉足軽会、矢田川走友会、サポートカー担当、ゴール担当の方々の多大なサポートにより乗り切れたと思います。
また参加されたランナー、ウォーカーの方々が、本当に経験豊かで自身で適切な判断ができる方々だったことに救われたのだと思います。
本当にありがとうございました。
来年はどのような運営になるかわかりませんが、今回は完走させて頂いたので次はサポートカー担当で参加させて頂きたいと思っています。
また来年、今度は神戸和田岬のスタート会場で皆さまにお会いできるのを楽しみにしています (@^^)/~~~
最後に、、、公園で一夜を明かしたのは 30数年前、学生時代に北海道を旅したとき以来です (^^;
吉本さんのゴールを待つ間、朝からビールを呑めて幸せでした (^^)
    2017.05.13  スタッフ清水(はなパパ)

 
吉本 亮さんのホームページ参戦記を掲載されています。 
掲載記事のリンク>  拝啓加藤文太郎 兵庫縦断スピードハイク190km

 
GWの最後は「拝啓加藤文太郎兵庫縦断 176kスピードハイク」にチャレンジ。
浜坂から和田岬 176km、兵庫県を縦断です。
このところ長い距離での DNFが続き、全くの未知の距離へのチャレンジ、不安もタップリ。
スタート地点で宮下さんに再会、なぜかとても嬉しかった。不安も吹っ飛んだ。
朝の現地までの移動を含め、前半は島田さん一緒に動きました。日没後は 5人のチームで。真っ暗の山の中なのに、月明かりが明るくてヘッデンも消して動ける明るさ。 95kmの生野駅で仮眠を取る島田さんと別れ、空が白みかけた 100km過ぎた神崎高校手前ぐらいから単独行動を選択。そこからは休憩のコンビニで誰かに会えるという状況でした。
上りは歩き、下りを走るという超省エネで歩を進めていたものの 120kmの福崎町のチェックポイントを過ぎた頃から足が怪しくなる。
加西のうずら野飛行場跡のエイドを過ぎた頃から歩く速度も遅くなり、下りも走れなくなり始める。小野市ってこんなに大きかったかな ……
三木市の最終チェックポイントからいきなりロスト。実況中継しながら前に進み、何と勝手のわかる白川峠手前で大ロスト(笑)
気力が尽きかけました。
何とか日没までの高取山登頂。シンドイながらも 20分で登れた。そこからの下りと和田岬まで 1時間 30分、ボロボロでした。
31時間 17分での完踏。無事にたどり着けました。
ゴールにわざわざ駆けつけてもらえたラン友さんの姿も。最高の乾杯をさせて頂きました。
今回のウルトラでやっとウルトラマラソンを完走出来たって感じました。正直、ムッチャ、シンドかった。けれど心は折れなかった。足が痛いけどロキソニン封印も守れました。何よりも DNFが頭によぎらず、前に前に進むことが出来ました。
そんな感情の中でのゴール。宮下さんと西川さんにお疲れ様って言われた時、嬉しさとは別の込み上げてくるものもあり、少しウルってしてしまいました。
レース関係者の皆様、エイドでパワーを沢山送って頂いた皆様、ゴールで待っててくれた皆様、レース中にコメントを頂いた皆様、全員のおかげで完走出来ました。本当にありがとうございました m(_ _)m

 
今年の GW メイン行事、兵庫縦断 176k 加藤文太郎スピードハイク、但馬から抜けることもなく道半ばにて終わってしまいました
スタートからの 48 時間が経過した今、とても残念に思います
故障がぐずぐずと引いたなかでの参加となりましたので、走ることなく、なんとか完踏すべくのペース配分、補給が難しくなる区間での行動食、仮眠とリタイア時を含めた装備も自分なりに考えてウェアその他もパッキングし準備段階から、とても楽しめました
ペース配分は Googlemap で徒歩を使用しての移動で計算
湯村温泉足軽会の皆さんがエイドもしてくださっている第 1CP 到達はゆとりありでした
所属の矢田川走友会開設・村岡ファームガーデンでゆとり分を使用 ( 笑 )  村岡ファームガーデン→第2 CP の移動見込み約 3:10
15 時に発ち、歩いて第 2CP もほぼ予定どおり
次の区間に備えて補給しヘッデンも装着し出発
12 時スタートの選手が追い越してしていかれました
膝の痛みが気になり始めたので DNF 後に自前手配の回収してもらいやすい養父インターでの終了となりました
コースは車で事前に下見しましたが車だと入り組んでわかりにくいところとか細い道もあるので試走会に参加した方が安心かと思います
下見の結果をふまえて準備した地図への書き込み、 Googlemap へもチェックポイントと重要な経由地、土地勘なくわかりにくいポイントにもマークしておきコースロストの時には GPS 使用での復帰ができるようにしておきました
行動食もコンビニで入手すれば良いのですが、トレイルでも使えそうなエナジーバーやカフェインジェルを見つけたので持参し味見がてらに試してみました
味わいや腹持ちも自分には良かったので今後にも役立ちそうです
結局、養父インターでの DNF をしましたので、装備のほとんどが不要となりましたが次の機会への参考となりました
次の機会には今回の経験を参考にして完踏をしたいと思います
ありがとうございました!